キウイフルーツの溶液受粉における効率的花粉懸濁液調整法

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タイトル別名
  • Labor-saving Preparation Method of Pollen Suspension for Artificial Pollination of Kiwifruit
  • キウイフルーツ ノ ヨウエキ ジュフン ニ オケル コウリツテキ カフン ケンダクエキ チョウセイホウ

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抄録

キウイフルーツの溶液受粉において,花粉懸濁液を効率的に調整する新たな方法を開発した.生葯を紙の上で乾燥させ開葯した粗花粉を直接液体増量剤(0.1%寒天,5%ショ糖)に懸濁し,約0.12 mm目のメッシュで濾過し,花粉懸濁液とした.液体増量剤容量に対する生葯の重量割合が8%以上から得られた花粉懸濁液で,受粉に十分な花粉濃度の懸濁液が得られた.また,400 nmの吸光度値から,調整した懸濁液の花粉濃度を推定できた.この花粉懸濁液によって受粉した‘ヘイワード’果実の結実率及び果実肥大,果実品質は,純花粉を0.5%(w/v)で希釈した懸濁液で受粉した果実と同等であった.以上のことより,本技術は花粉精製のステップを省くことができ,キウイフルーツの人工受粉において効率性,実用性の面で有効であると考えられた.<br>

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 6 (3), 455-458, 2007

    一般社団法人 園芸学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (11)*注記

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