スルフォラファン含有食品,ブロッコリースプラウト摂取によるH.pylori胃炎軽減作用と胃癌予防の可能性

  • 谷中 昭典
    筑波大学大学院人間総合科学研究科 病態制御医学専攻,消化器内科
  • 田内 雅史
    筑波大学大学院人間総合科学研究科 病態制御医学専攻,消化器内科
  • 山本 雅之
    東北大学大学院医学系研究科医化学分野
  • 兵頭 一之介
    筑波大学大学院人間総合科学研究科 病態制御医学専攻,消化器内科

書誌事項

タイトル別名
  • Daily Intake of Sulforaphane-Rich Broccoli Sprouts Suppresses H. pylori Colonization and Attenuates H. pylori-induced Gastritis via Upregulation of Nrf2-dependent Antixodaint Enzymes
  • スルフォラファン ガンユウ ショクヒン ブロッコリー スプラウト セッシュ ニ ヨル H pylori イエン ケイゲン サヨウ ト イガン ヨボウ ノ カノウセイ

この論文をさがす

説明

ブロッコリーの芽に含まれるスルフォラファン (Sfn) は,酸化ストレス応答転写因子 nrf2 を活性化することにより,細胞内の抗酸化酵素群を誘導し,酸化ストレスによる細胞障害を防止し,in vitro において抗 H. pylori (Hp) 作用を発揮する.我々は,Hp 感染マウス,およびヒト Hp 感染者において,Sfn 含有食品であるブロッコリースプラウト (BS) の摂取により Hp 胃炎を予防しうるか否かについて検討した.その結果,BS 投与によりマウス,ヒト両者において,Hp 菌数は減少し,胃炎は軽減した.以上より,Sfn 含有食品である BS の摂取により,Hp 胃炎の軽減効果が確認され,Sfn による胃癌予防効果が示唆された.<br>

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (19)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ