書誌事項
- タイトル別名
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- Combined therapy with surgery, radiotherapy, and chemotherapy for carcinoma of the lacrimal Sac and eyelid
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抄録
眼部原発悪性腫瘍は稀な疾患で,頭頸部外科医が関わる場合は少ない。しかし病期の進行と伴に,眼窩周囲への浸潤やリンパ節転移をきたす場合もある。涙嚢・眼瞼悪性腫瘍にて集学的治療を行った,耳下腺内・頸部リンパ節転移をきたした眼瞼脂腺癌2例,顔面皮膚浸潤,頸部リンパ節転移をきたした涙嚢・眼瞼原発粘表皮癌2例を報告した。全例手術を行い,原発巣に対し,脂腺癌2例が局所切除,粘表皮癌2例が眼球摘出を行った。耳下腺内・頸部リンパ節転移に対しては,耳下腺全摘2例,耳下腺浅葉切除1例,頸部郭清は全例に行った。また切除後の欠損部を遊離組織移植よる再建を3例に行った。粘表皮癌1例を除いた3例に対し術後放射線治療を行った。術後放射線治療を行わなかった粘表皮癌1例を除いた3例が無再発生存である。<BR>今後,頭頸部外科医が眼部原発の悪性腫瘍を扱う機会が増えると考えられ,関連各科との綿密な連携が必要である。
収録刊行物
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- 頭頸部癌
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頭頸部癌 34 (4), 600-605, 2008
日本頭頸部癌学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205222392064
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- NII論文ID
- 10024932001
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- NII書誌ID
- AA11985555
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- ISSN
- 18818382
- 13495747
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可