リチウム及び銅をドープしたZnO単結晶の水熱育成

書誌事項

タイトル別名
  • Hydrothermal Growth of Lithium and Copper-doped ZnO Single Crystals
  • リチウム オヨビ ドウ オ ドープ シタ ZnOタンケッショウ ノ スイネツ イクセイ エイブン ソクホウ

この論文をさがす

説明

ZnO単結晶は, 超音波増幅素子としての応用が考えられており, その水熱育成でLiをドープしたZnOとCuをドープした未発表のZnO単結晶との晶癖において顕著な相違を認めた. LiドープZnO: c軸方向の成長率が抑えられ, -c (0001) 及びp (1011) 面の発達が著しいいわゆるピラミッド型となる (Fig. 1). CuドープZnO: 逆にc軸方向の成長率が促進され, m (1010) 面の発達が顕著で柱状となる (Fig. 2). 電気抵抗率はLiドープZnOとCuドープZnOとはほとんど等しく, 103-105Ω-cmの値をとる. この値は超音波増幅素子として利用出来得る値である. CuドープZnOの中のCuの定量はまだ行なっていないが, 抵抗率の値からLiドープZnOで検討されたLi+アクセプターと同様にCu+アクセプターの作用でこの抵抗率の補償が行なわれているものと考える. この補償と同時にc方向の成長率がLiドープZnOより増大させ得ることは, 超音波増幅の縦波用素子として有用であり, 結晶の晶癖と電気抵抗率のコントロールが行なえ得ることは興味あることである.

収録刊行物

  • 窯業協會誌

    窯業協會誌 75 (864), 255-257, 1967

    公益社団法人 日本セラミックス協会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ