書誌事項
- タイトル別名
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- Hybrid time-prediction method based on the measurement of groundwater and surface displacement on a slope
- -既存の予測法との比較-
- - Comparison with existing method -
抄録
同一地点での地表面変位と地下水位の計測に基づいて,降雨による表層崩壊の発生時刻の予測を行うためのハイブリッド予測法を提案した。これは時々刻々の両者の計測に基づき,任意の時刻における① 地下水位-変位関係と,② 時間-地下水位関係を非線形近似で求め,式①から計測位置における崩壊時地下水位を求める。それを式②に代入して崩壊発生時刻を求めるものである。ここで①については多数の実験事実に基づき,直接せん断におけるせん断変位-応力比に準じて双曲線関数を仮定した。本手法による予測結果を,人工降雨下の模型斜面での変位計測データを用いて,時間-変位関係をもとに崩壊時刻を予測する福囿式による予測結果と比較した。その結果本提案手法で予測した崩壊発生時刻は,崩壊直前には,徐々に実際の崩壊発生時刻に漸近した。また本提案手法の方が福囿式より安定した予測結果が得られることが判明し,本手法の崩壊予測への優位性が確認された。
収録刊行物
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- 地盤工学ジャーナル
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地盤工学ジャーナル 12 (4), 425-438, 2017
公益社団法人 地盤工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205257420416
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- NII論文ID
- 130006300645
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- ISSN
- 18806341
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可