がん診療連携拠点病院のソーシャルワーカー・退院調整看護師から見た緩和ケア病棟転院の障壁

  • 長岡 広香
    筑波大学附属病院総合診療科緩和ケアセンター
  • 坂下 明大
    神戸大学医学部附属病院緩和支持治療科
  • 濵野 淳
    筑波大学医学医療系
  • 岸野 恵
    神戸大学医学部附属病院腫瘍センターがん相談室
  • 岩田 直子
    筑波大学附属病院医療連携患者相談センター
  • 福地 智巴
    神奈川県立がんセンター緩和ケア・患者支援部患者支援センター
  • 志真 泰夫
    筑波メディカルセンター病院緩和医療科
  • 木澤 義之
    神戸大学医学部附属病院緩和支持治療科

書誌事項

タイトル別名
  • Barriers of Transfer to Palliative Care Units in Core Cancer Hospitals from the Viewpoint of Medical Social Workers and Discharge Support and Coordination Nurses

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説明

<p>緩和ケア病棟への転院に関する障壁を明らかにすることは,がん患者が望んだ場所で療養できる体制の整備を通して,quality of lifeへの寄与が期待できる.本研究では,がん終末期患者の緩和ケア病棟転院の障壁を明らかにすることを目的に,がん拠点病院424施設のソーシャルワーカー・退院調整看護師を対象に自記式質問紙調査を行った.探索的因子分析により,緩和ケア病棟への転院の障壁11因子が同定された.病状・予後に関して医師から患者に十分説明を行うこと,適切な時期に気持ちの配慮をしながら多職種で意思決定し緩和ケア病棟に紹介すること,がん拠点病院と急性期病院,緩和ケア病棟,在宅等の地域の医療機関との緩和ケア連携体制を整備すること,緩和ケア病棟への入院が必要な患者を適切に評価する仕組みを作ることは,ソーシャルワーカー・退院調整看護師から見た緩和ケア病棟転院の障壁を軽減する可能性があると考えられた.</p>

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参考文献 (10)*注記

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