大腸がん個別検診で発見されたsm以深癌からみた要精検率の検討

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タイトル別名
  • Review of the Rates of Cases of Colorectal Cancer with Submucosal or Deeper Invasion Discovered in Individual Screening which Required Close Examination
  • ダイチョウ ガン コベツ ケンシン デ ハッケンサレタ smイシン ガン カラ ミタ ヨウセイケンリツ ノ ケントウ

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説明

さいたま市大宮地区大腸癌個別検診発見癌症例を便潜血検査時の定量値で(a)110~199(b)200~299(c)300~399(d)400~499(e)500~ng/mlの5群にわけcut off値の設定で各群に分布する癌が見逃される可能性から要精検率を検討した。発見癌1,159例中sm以深癌447例の定量値群別分布は(a)54例,(e)317例と定量値が高いと発見数も多かったが(a)でも少なくなかった。要精検率はcut off値200ng/mlの設定では4.71%, 300ng/mlで3.27%と低下するが, その代償として, それぞれ54例(mp以深癌24例を含む), 86例のsm以深癌が見逃される。一方, 近年は検診受診者が3万5千人超となったが, 要精検者数に大きな変化はなく要精検率は徐々に低下している。以上より, 適正な要精検率の検討には一次受診者の増加, 精検受診率の向上に努力した上で現行のcut off値で検診をすすめ, 定量値からみたsm以深癌のさらなる分析が肝要と考えられた。

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