<i>Helicobacter pylori</i>除菌による胃X線所見の変化と除菌診断の有用性に対する考察

書誌事項

タイトル別名
  • Consideration on the changes of upper gastrointestinal radiographic examination findings and its usefulness for infection diagnosis after <i>Helicobacter pylori</i> eradication
  • Helicobacter pylori除菌による胃X線所見の変化と除菌診断の有用性に対する考察
  • Helicobacter pyloriジョキン ニ ヨル イ Xセン ショケン ノ ヘンカ ト ジョキン シンダン ノ ユウヨウセイ ニ タイスル コウサツ

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説明

【目的】胃X線検査のHelicobacter pylori(H.pylori)除菌による所見変化を検討し, 除菌後例に対するH.pylori胃炎診断フローチャート(H.pylori胃炎FC)単独診断の有用性を評価した。<BR>【方法】当院胃X線検診にてH.pylori胃炎を診断, 除菌後に胃X線検診を続けている除菌群74人と, 未除菌群45人の胃X線所見(胃体部ひだ太さ, 胃体部粘膜性状, 胃体下部ひだ消失)を後ろ向きに比較した。また, 除菌後の胃X線検査にH.pylori胃炎FCを仮適用し感度を算出した。<BR>【結果】除菌群のひだ太さは1年後, 2年後で平均1.18mm, 1.67mm縮小した。粘膜性状の粗造型は全例中間型に改善したが, 中間型は65.7%が変化しなかった。ひだ消失なしの21.4%がひだ消失ありに逆行性変化した。除菌後H.pylori胃炎FC診断は感度16.2%と低値であった。<BR>【結論】H.pylori除菌による胃X線検査の変化は胃体部ひだ太さの縮小が最も有用性が高かったが, 除菌後のH.pylori胃炎FC単独診断は不適であった。

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