不定胚を経由したマツ苗へのマツタケ菌接種による外生菌根形成

書誌事項

タイトル別名
  • Ectomycorrhizal formation on regenerated somatic pine plants after inoculation with Tricholoma matsutake

この論文をさがす

抄録

不定胚の発芽により再生したマツ属3種の苗(アカマツ,クロマツ,テーダマツ)へのマツタケ菌接種による菌根形成を紹介する.ブドウ糖,乾燥酵母および塩化第二鉄を含む養液を加えた日向土を滅菌して,そこでマツタケ菌を培養した後,マツ再生苗を植えたところ,実生苗に形成されるのと同様に菌根が形成された.菌根形成により地上部の成長は,非接種苗より有意に向上し,R/S(地下部重量/地上部重量)は減少した.今回の,組織培養において再生させた苗から作成したマツタケ感染菌は遺伝的に均一の個体であり,共生関係における養分供給に関わる分子機構の解明への活用が期待される.

収録刊行物

参考文献 (19)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ