エビデンスに応答する教師に求められる倫理的資質—徳認識論における知的な徳の位置づけをめぐって—

書誌事項

タイトル別名
  • On the Ethical Traits Demanded of Educators Confronted with Evidence:Intellectual Virtue in Virtue Epistemology
  • エビデンスに応答する教師に求められる倫理的資質 : 徳認識論における知的な徳の位置づけをめぐって
  • エビデンス ニ オウトウ スル キョウシ ニ モトメラレル リンリテキ シシツ : トク ニンシキロン ニ オケル チテキ ナ トク ノ イチズケ オ メグッテ

この論文をさがす

説明

 実証科学的なデータとしての「エビデンス」、なかでも脳科学の知見は、不確実な教育実践を正当化しうる点で教師にとって魅力的に映りやすい。だが、教師の専門的な知識は子どもの様子や授業をめぐる事実の解釈・形成過程に支えられている。本稿はそうした広い意味でのエビデンスに応答する教師の倫理的な資質を問いなおすべく、知識よりも知る人の知的な徳に焦点を絞る徳認識論、とりわけ知識獲得における態度や動機に価値を見出す応答責任主義の意義を明らかにする。

収録刊行物

  • 教育学研究

    教育学研究 82 (2), 229-240, 2015

    一般社団法人 日本教育学会

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ