医療従事者における新型インフルエンザワクチン接種後の副反応発生状況

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タイトル別名
  • Occurrence of Adverse Effects Related to Vaccination against the 2009 H1N1 Influenza Virus in Healthcare Workers
  • イリョウ ジュウジシャ ニ オケル シンガタ インフルエンザワクチン セッシュ ゴ ノ フクハンノウ ハッセイ ジョウキョウ

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抄録

  新型インフルエンザA/H1N1型ウイルス(新型ウイルス)に対する新型インフルエンザ用ワクチン(新型ワクチン)の安全性について,当院の医療従事者に副反応発生に関するアンケートを行い,その安全性について評価した.<br>   ワクチン接種者568名に対し,アンケート回答者は男性147名,女性268名,合計415名(回答率73.1%)であった.「副反応あり」の回答は男性15名(10.2%),女性56名(20.9%)合計71名(17.1%)で,主な副反応としては接種部位の腫脹・硬結38名(9.2%),倦怠感26名(6.3%),感冒様症状15名(3.6%)であった.Grade 3以上の重篤な副反応の発症例はなく,接種後に医師に受診した者が2名(0.5%)いたが,いずれもワクチンとの因果関係は認められなかった.<br>   以上のことから,当院の職員を対象とした新型ワクチンの接種は,安全に実施が可能であったといえる.しかしながら,対象者が少ない上ほとんどが医療従事者という条件下であったため,正確な副反応発現率を推定することには限界があり,今後大規模な調査が必要であると思われる.<br>

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