補綴処置後10年経過した重度歯周疾患を伴ったアイヒナー分類B3症例

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タイトル別名
  • A 10 Years Passed Case of Eichner Classification B3 with Severe Periodontal Diseases

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説明

症例の概要:患者は初診時64歳の女性で,主訴は前歯部の動揺による咀嚼障害であった.咬合支持域は,左側第一小臼歯間の一箇所のみで,アイヒナー分類B3であり,清掃状態は不良で全顎的に歯周ポケットが深かった.歯周処置後,リジッドサポートの概念に基づく部分床義歯で咬合を回復した.<br>考察:本症例が,高度に歯周疾患が進行していたにも関わらず,補綴処置10年経過後も安定した状態を維持できたのは,定期的なリコールと患者の咬合力が過大ではないことが要因と考えられた.<br>結論:重度の歯周疾患を伴ったアイヒナー分類B3症例に対し,リジッドサポートの概念に基づく部分床義歯で咀嚼機能を回復することにより良好な経過が得られた.

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