インティグリティ試験による場所打ち杭の品質管理法

  • 塚田 幸広
    社団法人 土木学会 建設省東北地方建設局 酒田工事事務所
  • 市村 靖光
    社団法人 土木学会 建設省土木研究所 施工研究室

書誌事項

タイトル別名
  • APPLICATION OF INTEGRITY TESTS FOR QUALITY CONTROL OF CAST-IN-SITU PILES
  • インティグリティ シケン ニ ヨル バショウチ クイ ノ ヒンシツ カンリホウ

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説明

従来, 場所打ち杭の品質管理においては, コンクリート打設後に地中の形状を直接測定することができなかったため, 代替措置として掘削了時の掘削孔の深さを検尺テープで測定していた. しかしながら, 地下水の影響等によりコンクリート打設後に設計通りの杭形状とはならない場合も考えられる. このため, 杭施工後に杭頭に打撃を与え, そのときの杭頭の速度応答から杭長や形状を推定するインティグリティ試験の適用性を調査する目的で, 全国規模で現場試験を実施した. その結果, (1) 概ね3%程度の誤差で杭長を推定できること, (2) 中間層が存在する場合には杭長の推定が困難な場合があること等がわかった. また, 簡便な載荷試験法である急速載荷試験も併せて実施し, 比較的短い杭では十分に実用性があることを確認した.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 1998 (603), 139-146, 1998-09-21

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (15)*注記

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