気候変動を考慮した沿岸浸水リスクの不確実性および感度分析

  • 辻尾 大樹
    パシフィックコンサルタンツ(株) 大阪本社
  • BATES Paul
    University of Bristol, School of Geographical Sciences

書誌事項

タイトル別名
  • UNCERTAINTY AND SENSITIVITY ANALYSIS OF COASTAL FLOODING RISK UNDER CLIMATE CHANGE
  • キコウ ヘンドウ オ コウリョ シタ エンガン シンスイ リスク ノ フカクジツセイ オヨビ カンド ブンセキ

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抄録

気候変動に伴う海面上昇や熱帯性低気圧の強大化等によって,沿岸浸水リスクは増大すると指摘されているが,沿岸外力の将来変化には不確実な要素が多く含まれる.本研究は,気候変動を考慮して浸水リスクを確率的に評価する手法を用いて,沿岸外力の将来予測の不確実性を把握し,浸水要因の感度分析を実施することで影響要因の浸水リスクに対する寄与度を明らかにするものである.実海岸に対して実施した浸水確率リスク評価結果から,浸水に対する5つの外力要因,被害額に関する3つの要因の内,浸水面積,浸水被害額ともに高潮潮位の寄与度が非常に大きく,被害額に関する要因の影響は小さいとわかった.また,各要因の不確実性に起因する浸水面積や被害額の出現分布の平均値やその幅は,リードタイムに伴って増大することがわかった.

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