カウンセリングの体験学習のために開発された4 つのグループワークの研究

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タイトル別名
  • Case Studies of the Four Newly-Developed Group Activities for Studying Counseling by Experience
  • カウンセリング ノ タイケン ガクシュウ ノ タメニ カイハツ サレタ ヨッツ ノ グループワーク ノ ケンキュウ

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抄録

カウンセリング心理学の体験学習の前提として提示された基準により筆者の開発した4 つのグループワークの効果が検討された。その基準は1)メンバーの自他交流を促進すること、2)自己理解(自分が集団の中で取りがちな役割、長所短所、等)と、3)他者理解の手がかりが提供されること、4)自己開発可能性、5)フィードバックの多面性、6)グループワーク自体のメッセージ性、7)手間(準備物、時間、対象者の適切性、汎用性)を含む。2 種類のクレヨン描画グループワーク(クレヨン一筆書きグループ描画法、いたずら入りグループ回し描画法)が紹介された。学生たちの作品が紹介され、振り返り用紙のフィードバック記述が基準にしたがって検討された。その結果クレヨン一筆書きグループ描画法は集団の中で自分の取りがちな役割を理解することに優れ、いたずら入りグループ回し描画法は塗り方の特徴から長所短所についての良いフィードバックを提供していた。2 種類の話す聴く見るグループワーク(新聞記事を用いたキャリア探索グループ、感情をテーマとするグループワーク)が紹介された。上述同様フィードバックの記述が基準に従って検討された。新聞記事を用いたキャリア探索グループは学生達に自分の今いる現状への洞察を与えた。感情をテーマとするグループワークの結果では学生たちへのこのテーマの導入が学習過程において時期尚早であったことが示唆された。

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