絵本づくりにおける幼児の取り組み方 : 母親へのアンケートからの考察

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タイトル別名
  • Activity Styles of Young Children in Picture Book Making : Consideration from the Mothers' Questionnaire
  • エホンズクリ ニ オケル ヨウジ ノ トリ クミカタ : ハハオヤ エ ノ アンケート カラ ノ コウサツ

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抄録

養育者が幼児の絵本づくりにどのように関れば,幼児の成長に役立つのかを考察することが本論の目的である。幼児の絵本づくりは,数ページにわたる内容の構成をしなければならないという困難さがある一方で,自分の絵本を作るという大きな魅力がある。また,自分の好きなテーマを選び,一生懸命打ち込むため絵本の中に幼児の人間性が現れてくる。今回,年長幼児に家庭で絵本を作ってもらい,どのような取り組み方が見られるかを母親へのアンケートによって確かめた。幼児の作った絵本を,図鑑的内容と空想した物語を描いた内容,思い出アルバム風の内容という3つの内容に分類した。図鑑系の絵本では,好きな対象を探求する活動となる。物語系の絵本では,今までにない空想の世界を生み出すという活動となる。思い出系の絵本は,過去の経験を振り返るという活動が見られる。いずれも自己を明確に表す活動であり,その個性に合わせた援助の仕方が幼児の成長にとって大切であると考えられた。

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