制度と体制の諸相

書誌事項

タイトル別名
  • Some Aspects of System and Organization
  • 制度と体制の諸相 : 岩手県の評価
  • セイド ト タイセイ ノ ショソウ : イワテケン ノ ヒョウカ
  • The Evaluation of Iwate Prefecture
  • 岩手県の評価

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抄録

政策の転換に応じて組織を変える。政策評価のダイナミズムの一つと言えるが、評価の制度と評価を推進する体制の関係にも、政策評価を使う側の理念や意図が反映されていると言える。本稿では、わが国の自治体において評価への取組みが先駆的と紹介される岩手県を例に、評価制度と推進体制の諸相を探る。岩手県においては、政策評価システム導入時と見直し時に大規模な組織改革を実施していて、総務部の扱いが大きく変化している。その背景には、過去の評価への反省とともに、県政の経営理念の投影と部局間の組織内主導権を巡る思惑が垣間見られる。首長選挙におけるマニフェストの定着や政策アクターの多様化、地震や豪雨による災害の発生など、地域経営を巡る環境が変化する中で、評価を活かす制度と体制のあり方を議論するきっかけとしたい。

収録刊行物

  • 日本評価研究

    日本評価研究 12 (3), 3_3-3_13, 2013

    特定非営利活動法人 日本評価学会

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