ユニバーサルに配慮したピクトグラムの諸条件に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Requirements of Universal Pictogram Design that Focuses on Intellectual Disability
  • -知的障害に着目して

説明

本稿は教育施設におけるサイン計画指針立案のため、その一要素であるピクトグラムに焦点を当て、より多くの人にわかりやすいデザインの条件を明らかにすることを目的とする。そのために、知的障害がある幼児・小学生・中学生・高等生、通常学校に通う中学生・高校生、大学生を対象に6 項目7 種類のピクトグラムをわかりやすい順に順位付けをする調査を行い、各属性の平均順位を比較した。結果、①動きや音を表すmotion line、②場所を表すピクトグラムの場合、その場所を象徴する人物、③その場所で行う行動・もしくはその行動を表す人物、以上3点の中から、ピクトグラムの項目を考慮して付加することが、必要であることを明らかにした。また、非常口・トイレはJIS のピクトグラムが被験者の全属性に共通して平均順位が1 位であり、これは行動と合わせてピクトグラムの意味を学ぶ機会や、目にする頻度が多い事が一因と考えられた。よって、形の改良だけではなく、ピクトグラムが表す意味を学びそれを視覚的な手がかりとして行動する、教育の機会が必要であることを指摘した。

収録刊行物

  • デザイン学研究

    デザイン学研究 60 (6), 6_21-6_28, 2014

    一般社団法人 日本デザイン学会

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205411248384
  • NII論文ID
    130004972304
  • DOI
    10.11247/jssdj.60.6_21
  • ISSN
    21865221
    09108173
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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