中国雲貴高原稲作諸民族における染めの地域特性

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書誌事項

タイトル別名
  • Regional Characteristic of the Dyeing of the Rice Farm Race in Yunnan-guizhou Plateau China
  • - Based on the Survey in Village of Miao, Ton, Buoy, Zhuang and Yao
  • ─ミャオ族・トン族・ブイ族・チワン族・ヤオ族の集落における実地調査に基づいて

抄録

雲貴高原は、中国「民族街道」と言われ、その多様な気候や地形において、様々な民族の多様な民族文化が展開されている。その中には、黄河中流域から移住したミャオ族など稲作諸民族も含まれている。<br>本研究は、ミャオ族、トン族、ブイ族、チワン族、ヤオ族など稲作諸民族の集落における現地調査を通して、それぞれ民族の染めの伝承およびその地域特性を明らかにした。その結果、以下のことが明らかになった。(1)水資源が豊富な平地においては、黒染め、重ね染め、亮布づくりが盛んに行われている。一方で、水資源の乏しい山岳地域では、蝋纈染めが伝承されている。(2)トン族、ブイ族、チワン族は平地に多く分布し、古くから様々な染めの文化を形成してきた。ミャオ族は山岳部に多く分布し、上記の民族の染めの文化を吸収し、多様な地域性を生み出した。

収録刊行物

  • デザイン学研究

    デザイン学研究 60 (4), 4_51-4_60, 2013

    一般社団法人 日本デザイン学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205411611520
  • NII論文ID
    130003396554
  • DOI
    10.11247/jssdj.60.4_51
  • ISSN
    21865221
    09108173
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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