台湾におけるスクーター利用実態調査と普及要因の考察

書誌事項

タイトル別名
  • The Actual Condition of Usage and Diffusion Factor of Scooters in Taiwan

この論文をさがす

抄録

台湾は何故、スクーターが特異に普及していているのであろうか。本研究の目的は、台湾におけるスクーターの利用実態を明らかにし、その要因を考察することにある。はじめに、スクーターの推移に関する文献調査を行い、産業保護政策が大きな影響を与えたことが明らかになった。さらに、使用状況の観察・インタビュー調査を行い、普及要因と思われる項目を整理した。この要因項目をベースに、台湾の代表的都市である高雄市において利用実態調査を実施した。アンケートデータおよび各要因項目間の関係性を分析し、考察を行った。その結果、国民所得の増加、通勤労働者の急増を背景とする人の生活の変化、スクーターの軽便性、経済性などの製品特性、公共交通機関の衰退、約10kmを範囲とする都市の地理条件、温暖な気象など環境要素が主な普及の要因であることがわかった。台湾は、「ひと-もの-環境」に係わる要因の相乗効果から発展、普及したことがあきらかとなった。

収録刊行物

  • デザイン学研究

    デザイン学研究 51 (1), 29-38, 2004

    一般社団法人 日本デザイン学会

参考文献 (23)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205411952640
  • NII論文ID
    110003824967
  • NII書誌ID
    AN00150292
  • DOI
    10.11247/jssdj.51.29_1
  • ISSN
    21865221
    09108173
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ