書体「ファット・フェイス」の形態形成

書誌事項

タイトル別名
  • The Making of Form of Fat-Faces

この論文をさがす

説明

19世紀初頭のロンドンで誕生した書体「ファット・フェイス」の形態の成立について次のように考察し、まとめた。(1)端物印刷媒体の興隆により、ディスプレイ・タイプとしてファット・フェイス・ジョビング・レターの使用が活発化した。これらの活字書体がより大きく、より太く、目立つ書体として形成されたものがファット・フェイスの基本となった。(2)18世紀には書籍用活字鋳造界のモダンな活字書体の継続的開発が活発に行われた。それらの書体の形態構成要素がファット・フェイス・ジョビング・レターに取り入れられたことは、さらに、ファット・フェイスヘと発展するための重要な形成要素となった。(3)ファット・フェイスは、当初、トランジショナル・ローマン系とモダン・ローマン系の書体があったが、モダン・ローマンの形態を強く受け継いだファット・フェイスがその典型として確立された。

収録刊行物

  • デザイン学研究

    デザイン学研究 44 (3), 1-8, 1997

    一般社団法人 日本デザイン学会

参考文献 (34)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205414224384
  • NII論文ID
    110003825009
  • NII書誌ID
    AN00150292
  • DOI
    10.11247/jssdj.44.1_3
  • ISSN
    21865221
    09108173
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ