造形要素によりもたらされる伝統的工芸品のイメージ用語の韓・日比較 : 形態とイメージに関する基礎的研究(3)

書誌事項

タイトル別名
  • Comparison of Image Term by the Element of Design on Traditional Crafts between Young Korean and Japanese : A Basic Study on the Relationship between Form and Image (III)

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抄録

第1報では韓国と日本の両国の伝統工芸品を対象に, 韓・日両国の20代を中心とした若者の美意識を把握するため因子分析を行ない, イメージ構造を明らかにした。第2報では, 韓国と日本の伝統工芸品に分け, 親密度による両国の人のイメージ構造の相違を明らかにした。本報では, 伝統工芸品の造形要素が両国の人のイメージ構造の相違にどのように寄与しているかを調べた。伝統工芸品の造形要素として重要と思われる「色彩」「材料」「形」「模様・装飾」を中心にして比較分析を行なった。「色彩」では, カテゴリー「材料自体の色+別な色」に対して日本人の反応が大きく, 「多彩な原色」「黒色+別の色」においても両国の差がみられた。「材料」については, 金属材料に対して違いが見られ, 日本人は人工的, 派手という評価を示し, 韓国人は, 軽快という評価を与えた。「形」では全般的に韓国人より, 日本人が大きく反応した。「模様・装飾」では, 韓国人より日本人は全体面積に対し模様・装飾の面積比が小さいものに高い評価を与えた。

収録刊行物

  • デザイン学研究

    デザイン学研究 44 (1), 9-14, 1997

    一般社団法人 日本デザイン学会

参考文献 (7)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205414398464
  • NII論文ID
    110003825275
  • NII書誌ID
    AN00150292
  • DOI
    10.11247/jssdj.44.9_1
  • ISSN
    21865221
    09108173
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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