直接及ビ間接硬「レントゲン」放射線ノ齒牙竝ビニ齒牙周圍組織ニ及ボス影響ノ知見補遺 (其ノ一)

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  • Ein Beitrag über die indirekte und direkte Wirkung der harten Röntgenstrahlen auf Zähne und Paradentium
  • Ein Beitrag über die indirekte und direkte Wirkung der harten Röntgenstrahlen auf Zähne und Paradentium

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「レントゲン」放射線ノ齒牙ニ及ボス影響ノ實驗報告ハ1925年M.Leistニ依ルモノヲ以テ始ハス。我國ニ於テノハ927年始メテ柳生嘉雄民ニ依リ實驗的研究晦告セラレ, ソノ後尚二三ノ實驗報告アルモイヅレモ詳細ナル組織學的檢索ノ報告ヲ缺グ。余ハ次ノ實驗方法ニ依リ硬「レントゲン」放射線ノ齒牙組織ニ及ボス影響ヲ系統的ニ組織學的檢索ヲ行ヘリ。今囘ハ主トシテ直接頭部へ「レ」線照射ヲ施行シタル「ラッテ」18匹ヨリ得タル齒牙ニ就キテ組織學的檢索ヲ行ヒタル結果ヲ報告セントス。<BR>「レントゲン」照射條件裝置「シーメンス, ウニヴェルザール, ヘリオフォース」管球電壓160KV二次電流3mA濾過板0.5mm Cu毎分「レ」線量 (焦點皮膚距離30cm) 空氣中14r半價層0.08cm Cu深部到逹百分率 (F.H.A40cm., Feld20×20cm2) 43%<BR>上述條件ノ下ニ實驗動物トシテ「ラッテ」21-61grノモノ18匹ヲ二群ニ分チ其ノ内ノ一群ノモノハ頭部1囘照射1HED他ノ一群ノモノハ間隔1-2日, 2囘ニ分割-1囘1HED頭部照射ヲ行ヘリ。第1群及ビ第2群ノ「ラッテ」ヲ照射完了後最短24時間ヨリ24日間飼育後, 顎ヲ10%「フォルマリン」液ニテ固定10%硝酸「フォルマリン」液ニテ脱灰後逋法ニ依り「ツェロイヂン」連績切片トナシ, 種々ナル染色ヲ試ミ鏡檢セリ。<BR>組織學的所見及ビ結論: 「ラッテ」ノ頭部一時照射1HED群ニアリテハ硬組織形成ニハ著變ヲ來サザルガ如シ, 此ノ群ニアリテハ變化ヲ示セシ組織モ約1週間後ニハ恢復ノ徴アルモノ、如シ。頭部分割照射總線量2HED (1囘照射1HED, 間隔1-2日) ニ於テハ噛齒ニ硬組織形成障碍ヲ殘ス。1925年M.Leist氏ノ初メテ報告セル彼ニ依ルDentin-nischeハ照射完了後3-4日頃ヨリ, 上皮鞘ニ近ク, 造齒細胞層ニ接スル齒髓ニ産膠性物質ノ異常ナル出現ヲ以テ始マリ, 1週間後ニハ明カニ象牙質形成ニ異常ヲ示ス。約3週後ニ到レバNischeノ周囲ニ著シキ象牙質樣硬組織形成ヲ認メ得タリ。琺瑯質ニハ象牙質形成ニ稍〓遲レテ形成異常ガ現ハル。是等硬組織形成障碍ニ更ニ稍く遲レテ波濤状硬組織形成異常ヲ見ル。齒牙組織ニ於テモ上皮系, 結締織系ノ如何ヲ問ハズ, 分裂盛ンナル細胞程放射線感受性強キコトヲ認メ得タリ。臼齒共ノ他ニハ著變ヲ認メ得ザリキ。

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