903. Gigantocallista, 宮城県仙台市の鮮新世竜ノ口層 Veneridae 科 (二枚貝綱) の一新属

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タイトル別名
  • 903. TAXONOMIC AND PALEOZOOGEOGRAPHIC SIGNIFICANCE OF CENOZOIC HUNCH-BACK LIKE VENERIDS : PART 1. GIGANTOCALLISTA, GEN. NOV. (MOLLUSCA : BIVALVIA), A NEW ENDEMIC VENERID GENUS FROM THE PLIOCENE TATSUNOKUCHI FORMATION, SENDAI CITY, MIYAGI PREFECTURE, NORTHEASTERN JAPAN
  • Gigantocallista,宮城県仙台市の鮮新世竜ノ口層Veneridae科(2枚貝綱)の1新属〔英文〕
  • Gigantocallista ミヤギケン センダイシ ノ センシンセイ タツ

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抄録

本邦の中新世および鮮新世より産する特異な形態をもついわゆるPitar属に含められてきた貝化石の検討を行い, 宮城県仙台市の竜ノ口層から産するPitar sendaica Nomuraをもとに新属Gigantocallistaを提唱する。本属は著しく大型でよく膨らんだ厚い殻, 重厚な〓板, 独特の〓歯等で特徴づけられる。Gigantocallistaは, その形態的特徴(特に〓板, 〓歯)が中新世に広く産するNeogenella属に良く類似し, 前者は後者から派生したことが強く示唆される。また, 本属の分布は鮮新世のいわゆる古仙台湾に限られることや, 共産する貝類化石も本属と同様の時代的, 地理的分布を示すものが著しく多いことから, Gigantocallistaは, 鮮新世の竜ノ口動物群の地理的・環境的な特異性を示すものと考えられる。

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