NaOH-KOH混合水溶液の積分希釈熱について

  • 秋谷 鷹二
    Division of Process Research and Development, National Chemical Laboratory for Industry
  • 大輪 優
    Division of Process Research and Development, National Chemical Laboratory for Industry
  • 川崎 成武
    Division of Process Research and Development, National Chemical Laboratory for Industry

書誌事項

タイトル別名
  • The Integral Heat of Dilution in NaOH-KOH Aqueous Solution

この論文をさがす

説明

双子型伝導熱量計を用いてNaOH-KOH混合水溶液の積分希釈熱を全アルカリ濃度48wt%を基準として, KOHの混合比を変化させて, 25℃, 50℃ について測定した.これらの結果から, 積分希釈熱に関するAuslander式の定数を求めた.そして, Auslander式による積分希釈熱の計算値は実測値と良く一致することが確認された.<BR>また, 積分希釈熱の測定値を用いて, カリウムを含む濃厚アルカリ溶液からNaOH・3.5H20の晶析・分離によるカセイソーダの精製およびカリウム回収プロセスの熱収支について検討したところ, アルカリ溶液の希釈熱はNaOH・3.5H2Oの晶析熱の約40%であることが判明し, この大きな希釈熱の有効利用がプロセスの合理化に不可欠であることが判明した.<BR>さらにNaOH-KOH混合水溶液の濃縮一希釈サイクルにより工場からの排熱を貯蔵することを考え, 混合水溶液の蓄熱密度について考察した. その結果, 蓄熱材としては混合水溶液の48wt%から20wt%の濃度範囲における濃縮一希釈サイクルが有効であることが明らかとなった.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205449965952
  • NII論文ID
    130004674750
  • DOI
    10.11457/swsj1965.33.207
  • ISSN
    03694550
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ