塗色の演色評価に関する研究

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タイトル別名
  • The Study of the Color Rendering Estimation
  • トショク ノ エンショク ヒョウカ ニ カンスル ケンキュウ
  • Methods for Tinting Paint Films

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抄録

照明光源の相違によって塗色が異なって見えることは衆知の事実であるが, 本研究は塗色の見え方を客観的に評価することの可能性および塗色のイメージ変化に影響を及ぼす要因を検討する目的で実験を行なった。<BR>イメージ変化の客観的評価方法については塗色として白とまぜた赤・緑・青系各3種, 光源としては真天然昼光色ケイ光灯を基準光源に, 色度の異なる3種の光源を試料光源に選び8名のパネルによって視感評価を行ない, この値と特殊演色評価数との相関性を調べた!<BR>その結果, 相関係数-0.904で有意水準1%で高度に有意で, 特殊演色評価数で塗色のイメージ変化を客観的に評価することが可能であることがわかった。<BR>イメージ変化に影響を及ぼす要因については白・黒・赤・黄色・緑・青・紫顔料合計19種を用いた塗色各4色について標準の光Cを基準光源にして10種の試料光源の特殊演色評価数を算出し, 検討した結果, イメージ変化には色の三属性のうち彩度がもっとも大きい影響を及ぼす要因であることがわかった。

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