新規セルロース誘導体Cellulose Nitrate Carboxymethyl Etherの構造と特性

  • 浜津 高夫
    旭化成工業 (株) 化成品技術センター特殊化学品技術第三部
  • 福留 和広
    旭化成工業 (株) 化成品技術センター特殊化学品技術第三部
  • 広瀬 淳一
    旭化成工業 (株) 化成品技術センター特殊化学品技術第三部
  • 伊東 美奈子
    旭化成工業 (株) 化成品技術センター特殊化学品技術第三部

書誌事項

タイトル別名
  • Structure and Some Characteristics of a Novel Cellulose Derivative Cellulose Nitrate Carboxymethyl Ether
  • シンキ セルロース ユウドウタイ Cellulose Nitrate Carb

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説明

新規セルロース誘導体CNC (Cellulose Nitrate Carboxymethyl Ether) は, セルロース骨格の水酸基を特定量のカルボキシメチルエーテル基と硝酸エステル基で置換した構造を有する高分子電解質である。CNCの構造と特性にっいて検討した結果, 以下のことがわかった。CNCは構造中に親水基と疎水基成分をバランス良く含有するため, 水と少量の有機溶剤からなる混合溶剤に可能で, 多くの水系樹脂との相溶性が良好である。CNCは広範囲の温度領域で高い弾性率を保持し, ガラス転移温度も高い。このため, 速乾性と耐熱ブロッキング性を発現させることができる。CNCは-種の界面活性剤であり, その高い界面活性能により顔料分散効果が発現される。また, 他の水系樹脂にCNCを添加することにより顔料分散性を向上させることができる。

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参考文献 (12)*注記

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