S-6436の急性腎盂腎炎に対する使用経験

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タイトル別名
  • CLINICAL EXPERIENCE WITH S-6436 IN ACUTE PYELONEPHRITIS
  • S-6436の急性腎盂炎に対する使用経験
  • S-6436 ノ キュウセイ ジンウエン ニ タイスル シヨウ ケイケン

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抄録

内服できる合成セファロスポリン系抗生物質セファレキシンが臨床に用いられ始めてから約7年が経過し, その有用性については, ここに列挙するいとまがないほど広く知られている。その利点として, セファレキシンは広範囲抗生物質で, 速やかに吸収され, また尿中に高濃度に排泄きれ, Dose-responseを示すことにある。しかし反面, 利点が欠点となることもあつて, 排泄が早いため頻回の服用が必要となる繁雑さもある。特に, 入院患者は別として, 外来患者では薬剤の服用についてかなり管理が困難な症例もすくなくなく, 投与回数が多いと指示どおり服用しない症例に遭遇することが少なからずある。<BR>今回, 塩野義製薬株式会社から提供を受けたS-6436は, 抗菌力は従来のものとかわらないが, セファレキシンの胃溶顆粒と腸溶顆粒を3: 7に混合した製剤で, 血中濃度持続時間が長い利点をもつものである1)。<BR>今回, S-6436を外来患者で急性腎盂腎炎に対して使用する経験を得たので, その成績を報告する。

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