尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌・抗生剤の抗菌力比較 (第10報1988年)

書誌事項

タイトル別名
  • COMPARATIVE STUDIES ON ACTIVITIES OF ANTIMICROBIAL AGENTS AGAINST CAUSATIVE ORGANISMS ISOLATED FROM URINARY TRACT INFECTIONS (1988)
  • I. SUSCEPTIBILITY DISTRIBUTION
  • その1.感受性について

抄録

1988年6月から同年11月までの間に全国9施設において尿路感染症と診断された患者から分離された菌株を供試し, それらの各種抗菌・抗生剤に対する感受性を測定した。グラム陽性菌は29.3%であり, その多くはEnterococcus spp.であつた。グラム陰性菌は70.7%であり, その多くはEscherichia coliであつた。Enterococcus spp.に対してはVancomycinが最も抗菌力が強く, その他Ampicillin (ABPC), Piperacillin (PIPC), Ofloxacin, Ciprofloxacin, Imipenem (IPM) が良好であつた。Staphylococcu saureusに対してはArbekacin, Minocyclineが強かったが, ペニシリン系, セフェム系薬剤は弱かった。E.coliに対しては各薬剤とも良好な抗菌力を示したが, 特に第2, 第3世代セフェム系薬剤は良好であつた。Klebsiella pneumoniaeに対してはペニシリン系薬剤は抗菌力が弱かつたが, セフェム系, ニューキノロン系薬剤は良好であった。Proteusmirabilisに対してはABPC, PIPCや第3世代セフェム系, ニューキノロン系薬剤が良好であった。Citrobacter freundii, Enterobacter cloacae, serratia marcescens, Pseudomonas aeraginosaの弱毒菌に対してはニューキノロン系薬剤, IPMが強い抗菌力を示したが, ペニシリン系, セフェム系薬剤は弱かった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205493743360
  • NII論文ID
    130004395383
  • DOI
    10.11553/antibiotics1968b.45.1071
  • COI
    1:STN:280:DyaK3s%2FmtVWmtg%3D%3D
  • ISSN
    21865477
    03682781
  • PubMed
    1433906
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • PubMed
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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