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- タイトル別名
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- PHARMACOKINETICS AND CLINICAL EVALUATION ON CEFOTIAM IN PEDIATRIC SURGERY
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抄録
新生児は, 各種臓器の機能や生体防御機構が未熟であり, 感染に対する抵抗性が乏しく, 又, 小児外科領域においては, その対象疾患の特殊性から人工肛門, 腸痩造設される機会が多く, そのために創部が汚染されることも多い。術後の感染予防を目的とした抗生剤投与は, 小児外科術後管理の上で必須なものと考えられる。<BR>Cefotiam (CTM) は, 武田薬品 (株) により開発されたCephalosporin系抗生物質である。Fig. 1にその構造式を示す。CTMは, 広い抗菌スペクトラムを有し, β-Lactamaseに対して安定であり, 従来のCephalosporin系抗生物質に比べグラム陰性桿菌に対し強い抗菌力が認められている1)。<BR>今回, 新生児外科症例に対し本剤の吸収, 排泄試験及び臨床的応用について検討を行ったのでその結果を報告する。
収録刊行物
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- The Japanese Journal of Antibiotics
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The Japanese Journal of Antibiotics 39 (9), 2483-2487, 1986
公益財団法人 日本感染症医薬品協会