外科領域の感染症に対するCefbuperazoneの有効性に関する検討

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  • CLINICAL STUDIES ON EFFECT OF CEFBUPERAZONE ON SURGICAL INFECTIONS

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抄録

今回, 外科領域の感染症におけるCefbuperazone (CBPZ,ケイペラゾン®) の有効性と安全性を評価する目的で多施設共同研究を行い, 次のような結論を得た。<BR>1. 臨床効果の評価が可能であった32例における有効率は71.9%であり, 1日投与量49の16症例では有効率は87.5%と良好であった。<BR>2. 細菌学的効果を菌の消長の明らかな41株で検討したところ, 菌の消失率は75.6%であり, 特にEscherfchia coli (100%)や嫌気性菌(88.9%)に対する効果が顕著であった。又, 本剤に感受性のないEnterococcus faecalis, Pseudomonas aeruginosa の2菌種を除く34株における菌の消失率は88.2%と高かつた。<BR>3. 臨床検査値の異常は34例中2例 (5.9%) に5件認められたが,いずれも一過性のものであつた。その他重篤な副作用は1例も認められなかった。

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