超高齢者(85歳以上)の癌の治療法

  • 朝蔭 孝宏
    Department of Head and neck Surgery, National Cancer Center Hospital East
  • 海老原 敏
    Department of Head and neck Surgery, National Cancer Center Hospital East
  • 林 隆一
    Department of Head and neck Surgery, National Cancer Center Hospital East

書誌事項

タイトル別名
  • The treatment of advanced aged head and neck cancer patients

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説明

今日の高齢化社会では高齢者の頭頸部癌患者の治療に携わる機会が増加してきている。85歳以上の頭頸部扁平上皮癌症例19例について治療の実態を把握することを目的として検討を行った。年齢、既往歴により何らかの治療の制約を受けた症例は6例あった。stage Iの8症例では治療の制約を受けた症例は認あなかった。しかしその他の11例のうち治療の制約を受けた症例は6例であった。治療の制約を受けた6例の治療後の生存期間の中央値は12カ月であったのに対して、治療の制約を受けなかった5例は治療後の生存期間の中央値は59カ月であった。以上より患者や家族の希望を踏まえた上で、全身状態が許せば中高年の患者と同様に根治を目指した治療を行うべきであると考えた。

収録刊行物

  • 耳鼻と臨床

    耳鼻と臨床 49 (4Supplement1), S36-S39, 2003

    JIBI TO RINSHO KAI

被引用文献 (5)*注記

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