新しく亜系として確立された乳因子のないC3HeB/Osマウスの自然発生腫瘍について

書誌事項

タイトル別名
  • Occurrence of Spontaneous Tumors in a Newly Established Milk Agent-Free Substrain C3HeB/Os
  • アタラシク アケイ ト シテ カクリツ サレタ ニュウインシ ノ ナイ C3HeB Os マウス ノ シゼン ハッセイ シュヨウ ニ ツイテ

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説明

阪大癌研においてC3HeBマウスは1963年12月より雌4匹, 雄3匹で交配を開始, その後兄妹交配を続けて1968年に20世代に達したので10世代までの自然発生癌について調べた結果を報告する。雌では乳癌 (2.1%) , 肺腺腫 (3.2%) , 腹部リンパ腺腫 (6.2%) , 卵巣のう胞 (2.1%) , 雄では肝腫 (14.3%) , 腹部リンパ腺腫 (4.0%) であった。<BR>貰い乳によってはC3HeBの2.1%がC3Hの乳因子を得ることによって81・3%に上昇し, 乳因子をもらった仔の次の世代では42.9%と減少した。同様にC3HをC3HeBに貰い乳させると92.5%から15.8%に減少し, 次の世代では75%と回復した。C57BLをC3Hに貰い乳させると16%に乳癌の発生をみた。

収録刊行物

  • 実験動物

    実験動物 18 (1), 17-22, 1969

    公益社団法人 日本実験動物学会

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