遺伝性筋ジストロフィー症マウスの的確な早期診断法

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タイトル別名
  • The Reliable Diagnosis for an Early Stage of Hereditary Muscular Dystrophy of Mice
  • イデンセイ キン ジストロフィーショウ マウス ノ テキカク ナ ソウキ シン

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抄録

遺伝性筋ジストロフィー症マウス (dy-マウス) を発見するため, 著者らが考案し, 試みた“後肢のひきずりを誘発させる方法”は, (a) 尾の先端を持って垂下し, 卓上へ落下させた直後のマウスの歩行を観察する, (b) リング付ピンセットで頸背部の皮ふを捕えて背位に保定し, 背位保定から解放された直後のマウスの歩行を観察する, 以上2つの観察法を骨子としている。本法によって誘発された後肢のひきずりはdy-マウスに固有の現象であり, 調査に供されたマウス437個体の中から76個体が14~23日令 (平均18.3日令) で後肢のひきずりを示し, 後に例外なくdy-マウスと診断された。したがって, 本法はdy-マウスであるか否かを早期かつ的確に診断する方法として有用であると考えられる。

収録刊行物

  • Experimental Animals

    Experimental Animals 27 (2), 183-185, 1978

    公益社団法人 日本実験動物学会

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