ラットにおける軟X線の眼の発生に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Soft X-Ray Irradiation on Ocular Development in Sprague-Dawley Rats
  • ラット ニ オケル ナンXセン ノ メ ノ ハッセイ ニ オヨボス エイキョウ

この論文をさがす

抄録

妊娠9日のCRJ: CDラットに軟X線を1.6, 3.2, 6.3または12.6Gyの線量で照射し, 生後3または5週齢のF1産児の眼科学的な異常を倒像検眼鏡および細隙燈顕微鏡を用いて検査した。3.2, 6.3または12.6Gyの線量で照射したF1産児の観察において, 小眼球症, 無眼球症, 虹彩のコロボーマおよび脈絡膜のコロボーマが観察された。12.6Gyの線量では, さらに水晶体脱臼, 硝子体脱臼および網膜血管の欠損が認められた。網膜血管の欠損は, 組織学的に網膜血管の無形成と診断された。外形観察で観察することができない水晶体および硝子体の脱臼, 網膜血管の欠損および脈絡膜のコロボーマが細隙燈顕微鏡あるいは倒像顕微鏡により観察されたことは, 生殖毒性試験の生後観察としてこれら眼科学的検査の有用性が強く示唆された。

収録刊行物

  • Experimental Animals

    Experimental Animals 42 (3), 443-449, 1993

    公益社団法人 日本実験動物学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ