スペルト小麦パンの外観・物性・機能性に及ぼす加熱条件の影響
書誌事項
- タイトル別名
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- Effects of Various Heating Conditions on the Appearance, Physical Properties, and Radical Scavenging Activity of Spelt Bread Samples
抄録
栄養成分が豊富でアレルギーを起こしにくいと言われているスペルト小麦を用いて加熱操作の異なるパンを調製し,外観,物性,機能性面から比較検討した。ベーグルパンは茹で操作中にドウ内部が予備加熱される為,パンの膨化は他の加熱法に比べて最大となった。パンの色調は乾式加熱でメイラード反応によりa*値,b*値の上昇とL*値の低下がみられた。破断試験の結果,パン内層部の破断エネルギーは天火加熱と電子レンジ加熱で高値となり,ベーグル加熱,揚げ加熱,蒸し加熱で低値となった。クラスト及びクラムの水分の存在が力学特性に強く関与していることが推察された。普通小麦パンでは生ドウを加熱することで,抗酸化性が損失するのに対し,スペルト小麦パンでは低下せずに安定性が高いことが認められた。SDS-PAGE結果より,スペルト小麦パンと普通小麦パンでは分子量50 kDa及び37 kDa付近に差異が見られ,10~15 kDa付近のバンドは長時間加熱の天火加熱及び蒸し加熱法で消失することが確認された。
収録刊行物
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- 日本調理科学会誌
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日本調理科学会誌 43 (6), 351-358, 2010
一般社団法人 日本調理科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205505458304
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- NII論文ID
- 130004680319
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- ISSN
- 21865787
- 13411535
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可