40歳以下の尿路結石症患者の大動脈石灰化

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  • 40サイ イカ ノ ニョウロ ケッセキショウ カンジャ ノ ダイドウミャク セッカイカ

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抄録

40歳以下の尿路結石症患者における大動脈の石灰化につき検討した.<br> 2011年1月から10月まで当科を受診した40歳以下で,診断時にCTを施行した患者21例を対象とした.年齢,性別,BMI,結石のX線透過性,大動脈の石灰化の有無,尿中pH,合併症の有無につき評価した.<br> 平均年齢34歳,男性19例,女性2例,平均BMI 29.4,大動脈の石灰化あり4例(19%),なし17例(81%)であった.平均尿中pH 6.1で,合併症あり14例で,なし7例であった.<br> 大動脈の石灰化は19%に認められた.40歳以下の尿路結石患者の半数近くに高尿酸血症を合併しており,肥満傾向であった.脂質異常症の併発は少ないが,動物性たんぱく,コレステロール,脂肪の過剰摂取は尿路結石と動脈硬化の原因となるとの報告もあり,今後の食生活や生活習慣の改善が望まれる.

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