高次収差の波長による違いおよびその年齢依存:3波長波面センサーを用いた検討

書誌事項

タイトル別名
  • The Differences of Ocular Higher-order Aberrations Among Wavelengths and Its Aging: Investigation using a Wavefront Aberrometer with Three Wavelengths

説明

<p>840, 690, 561nmの3波長で測定可能なシャックハルトマン波面センサーを用いて, 22~57歳の正常眼の高次収差を測定した。瞳孔径4mmに対する高次収差の波長間の違い(高次の色収差)を評価し, 年齢との相関を調べたところ, 被検者の年齢範囲内では顕著な変化はみられなかった。眼球の光学モデルによるシミュレーションから正常眼の高次の色収差量は非常に小さく, また, 測定に用いた3波長ハルトマンシャック波面センサーの測定精度が4mmのRMS値で0.02µm程度であったことから, その精度内では正常眼の高次の色収差に変化がでなかったといえる。波長ごとの高次収差の傾向を調べるために, 高次のゼルニケ収差ごとの二つの波長間の相関係数を評価したところ, 同一被検者では高い相関がみられた。この結果は正常眼の高次の色収差が小さいことの確認となった。</p>

収録刊行物

  • 視覚の科学

    視覚の科学 37 (2), 45-54, 2016

    日本眼光学学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205512415360
  • NII論文ID
    130005407676
  • DOI
    10.11432/jpnjvissci.37.45
  • ISSN
    21880522
    09168273
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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