EEFLの4電極駆動による放電開始電圧の低減

  • 浅賀 崇
    電気通信大学 (大学院 電気通信学研究科 電子工学専攻 御子柴研究室)
  • 志賀 智一
    電気通信大学 (大学院 電気通信学研究科 電子工学専攻 御子柴研究室)
  • 五十嵐 清
    電気通信大学 (大学院 電気通信学研究科 電子工学専攻 御子柴研究室)

書誌事項

タイトル別名
  • Reduction of breakdown voltage of an EEFL by use of a 4-electrode drive

説明

EEFLの管壁に4つの外部電極を、2つずつ向かい合うように100mm間隔で2組配置して、それぞれの電極に異なる電圧を印加することにより放電開始電圧を低減させることができた。外部電極のサイズは幅2mm、長さ30mmであり、それぞれの電極に印加する電圧V1、V2、V3、V4のうち、向かい合う電極間の電圧V1とV2およびV3とV4には位相差(以下delay)を付加しており、またV1とV3およびV2とV4では位相が180度ずれている。これらの電圧波形は、周波数50kHzの矩形波を用いた。この4電極によりEEFLを駆動したところ、delayを生じさせることにより、向かい合う電極間で発生する微小放電が開始する電圧、および100mm間隔の2組の電極間で主放電が開始する電圧が共に低減した。この結果、delayが100nsの時には、delayが無い場合と比較して主放電開始電圧を830Vから460Vに低減することができた。またこのとき、最低放電維持電圧も370Vから347Vに低減した。130ns以上のdelayでは、主放電開始電圧がdelayの値に関わらずほぼ一定の値となったが、最低放電維持電圧はdelayの増加とともに低減した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205547467520
  • NII論文ID
    130006953081
  • DOI
    10.11515/ieijac.38.0.142.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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