ヒトiPS細胞由来心筋細胞を用いたxCELLigenceシステムによる心循環器毒性評価の有用性

書誌事項

タイトル別名
  • The usefulness of the xCELLigence system using human iPS-derived cardiomyocytes in identification of CV liabilities in the early stage of drug development

説明

薬物の市場撤退あるいは開発中止の原因として,心循環器毒性が大きな要因となっていることから,開発候補化合物の心循環器毒性リスクの創薬早期における抽出が重要である。昨年,我々は本学会において,様々な心毒性リスクの簡便な抽出ツールとして,心筋細胞の拍動状態の変化をインピーダンスによってリアルタイムに評価するxCELLigence RTCA Cardioシステム(以下、xCELLigence)を紹介した。これまでにマウスおよびヒトiPS細胞由来心筋細胞を用いたxCELLigence評価によって,複数の薬剤による催不整脈性や収縮力,電気的活動に要する時間に及ぼす影響,細胞毒性やhERG trafficking阻害といった長時間暴露時における 変化など,幅広い心循環毒性リスクを抽出し,効率的な安全性評価に有用であることを報告したた。今回の検討ではxCELLigence評価系の頑強性 を追究すべく,各種の心毒性リスクが知られる代表的な薬剤データを追加取得するとともに,供する細胞の違いによる反応性の差についても検討した。また,in vivo試験において心循環毒性が検出された化合物を用いて,xCELLigenceによるリスク予測精度 を検証した。更に,xCELLigenceの各パラメータ変化の意義を検討するため,Langendorffにおける各パラメータとの関連性について多変量解析を行ったので,これらの結果について紹介する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205549868416
  • NII論文ID
    130005483483
  • DOI
    10.14869/toxpt.42.1.0_p-245
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ