ねじれたπ共役系をもつテトラベンゾペンタセン誘導体から発生するカチオン種のNMR観測と理論計算

書誌事項

タイトル別名
  • NMR observation and theoretical calculations of carbocations generated from tetrabenzopentacene derivatives with distorted p-conjugated system

説明

9,10,11,20,21,22-Hexaphenyltetrabenzo[a,c,l,n] pentaceneは、大きくねじれたπ共役系をもつことが、Pascalらにより報告されている。本研究では、ねじれたπ共役系をもつテトラベンゾペンタセン誘導体(1)を合成し、そこから発生するカルボカチオンについてNMR観測と理論計算によってその電子構造について調べた。化合物1を-50 ℃でトリフルオロ酢酸と反応させると溶液は青色へと変色し、カルボカチオン1+が発生した。これを低温NMRにより観測したところ、13C NMRにおいてカチオン中心の炭素のピークが182 ppmに現れた。また、化合物1及びカルボカチオン1+に対して理論計算を行ったところ、ねじれた構造をもつことがわかった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205555952000
  • NII論文ID
    130004644896
  • DOI
    10.11494/kisoyuki.18.0.147.0
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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