カルボキシメチルセルロース-ポリリシン分子複合体-水系の相図

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Phase Diagram of Carboxymethylcellulose-Polylysine Molecular Composites-Water Systems

抄録

CMC-PLys-水系のDSC曲線の降温過程では吸着水の結晶化ピーク(Tc)が−20℃付近に観測され、Wcの増加とともに高温側にシフトし鋭いピークとなった。さらに低温側にブロードなピーク(Tc′)が観測された。昇温過程では吸着水の低温結晶化による発熱ピーク(Tcc)が約Wc=0.5∼3.5g/gの範囲で観測され、Wcの増加とともに小さくなり、Wc>3.5になると観測されなくなった。続いて吸着水の融解ピーク(Tm)が観測された。TmはWcの増加とともに約−20℃から−5℃まで高温側にシフトした。またTmピークはWcの増加とともに鋭くなった。Tc, Tc′, TccおよびTmピークの形状は、CMC-水系およびPLys-水系より、CMC-PLys-水系の方が複雑になった。以上のことからCMC-PLysの吸着水の相転移現象はCMC-PLysの三次元網目構造に強く影響されることが分かった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205557549824
  • NII論文ID
    130006955746
  • DOI
    10.11428/kasei.54.0.209.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ