WRFを用いた台風時強風再現シミュレーションにおける計算手法の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- A Study on Calculation Methods in Typhoon Wind Simulation with WRF
説明
この研究は、WRF(the Weather Research and Forecasting model)を用いた台風時の強風再現計算において、四次元データ同化手法(FDDA)及び台風ボーガス手法の影響を調査することを目的とする。最近の10年以内に宮古島に風速20m/s以上をもたらした8個の台風を対象にしてWRFで全40回のシミュレーションを行い、計算された風を宮古島気象台の観測値を用いて検証した。その結果、FDDAは風の再現精度を向上させることが確認でき、特にグリッドナッジングはスペクトルナッジングよりも精度の高い風を再現することがわかった。また、台風ボーガスを用いることにより、風の再現精度が更に向上することも示された。よって、WRFを用いて台風の再現計算を行う場合には、台風ボーガスを用い、且つグリッドナッジングをかける手法が最も有効であると結論付けた。ただし、その手法でさえまだ問題が残っていることを最後に述べる。
収録刊行物
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- 風工学シンポジウム論文集
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風工学シンポジウム論文集 22 (0), 383-388, 2012
一般社団法人 日本風工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205593687168
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- NII論文ID
- 130004644514
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可