日本における畳産業の現状と技術伝承にに関する調査・研究

書誌事項

タイトル別名
  • A Survey on the Status and Legacy of Japanese Tatami Industry
  • 畳職人への聞き取り調査を中心として
  • An Interview with the Craftsmen

説明

台湾の畳産業は、日本統治時代に持ち込まれ、台湾人職人は、その製作技術を日本人職人から学んだ。本研究は、台湾の畳産業の起源である日本の畳産業の現状や製作技術の変遷等を明らかにするとともに、日本の畳の生活文化の変容を明らかにする調査・研究成果の一部分である。  本研究では、フィールドワークをおこない、日本各地において、畳業者、及び、六名の畳職人への聞き取り調査をおこなった。聞き取り調査では、主として、畳産業の実態と製作技術の伝承状況の把握をおこない、その上で、台湾の畳産業の将来の発展のあり方や、技術交流の方向性等の討論をおこなった。  本研究の結論は以下のとおりである。1)生産は、手縫いから機械生産中心にかわり、特に、手縫いの製作技術は衰退している。2)生活様式が変わり、畳の需要が減少している。店舗数は、以前の半分ほどとなった。3)日本人にとって畳は日用品であるため、製作技術よりも、材料の価値を重視する傾向がある。4)基本的に、「客を待つ」という営業形式であるがゆえに、販売の推進が難しい。5)斜陽産業であるがゆえ、後継者の確保、技術の伝承が難しい。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205611233664
  • NII論文ID
    130005485449
  • DOI
    10.11247/jssd.62.0_223
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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