近接気化型CVD法による酸化スカンジウム膜の合成

書誌事項

タイトル別名
  • Preparation of Sc<SUB>2</SUB>O<SUB>3</SUB> films by a nearby vaporization CVD method

説明

Sc2O3膜の作製は,大気開放下で近接気化型CVD装置を用いて行った。基板としてSi(100)単結晶,溶融石英ガラスを使用し,Sc(thd)3を気化原料に用い,基板温度(Ts )と初期原料表面-基板表面間距離(D)を製膜パラメータとし,Sc2O3膜を合成した。得られた膜の評価は,XRD法による結晶配向,結晶子径の評価,PL測定,CL測定,屈折率測定等により行った。 Sc2O3膜の優先配向の方向は,基板温度および初期原料表面-基板表面間距離に依存していた。また,基板温度600℃以下でSi(100)基板上に合成した膜の室温でのCLは,250nmから750nmの波長範囲では観測されなかった。これはSc(thd)3の反応性が低いため,この基板温度領域でのSc2O3膜の結晶性が低いことと膜厚が薄いためであると考えられる。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205615857024
  • NII論文ID
    130006972927
  • DOI
    10.14853/pcersj.2007s.0.550.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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