Investigation on the actual conditions of personal ware on the days used individual tray

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  • 聞き取り調査による銘々膳時代の食器の属人性

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<br>目的 属人器が一般の家庭に普及したのは,銘々膳から共用膳(ちゃぶ台)への転換に伴ってであると考えられている。しかし銘々膳の中の食器が本当に属人器でなかったかという点については証明されていない。そこで,その時代を知っている高齢者を対象にこの点を明らかにすることを目的として調査を行った。<BR>方法 調査は2002年7月から2004年6月に行った。本大学の公開講座参加者に協力を依頼し,受諾してくれた人に聞き取りまたは郵送調査を行った。また学生・教員225名に調査用紙を配布して聞き取り調査を依頼した。内容は,膳を使用していた年代,膳の種類,膳中の食器の種類と属人性,食器の洗浄,配膳などとした。結果の解析にはSPSSを用い,クロス集計,χ2検定を行った。<BR>結果および考察 92名から回答が得られた。対象となった時期は80%が昭和元年から20年の範囲に入った。使われていた銘々膳の主なものは,箱膳62%,足付膳23%であった。膳中の食器は,箸,湯呑み,飯碗では6割から7割方,汁椀ではほぼ半数,取り皿では約4割が属人器であった。既報告の現在の属人性と比較したところ,飯碗,箸,湯呑みは10%から20%属人性が低いが,取り皿は現在より30%程度属人性が高いことが分かった。これらから,ちゃぶ台に代わる前の銘々膳の時代から,膳の中の食器は共用器が主体ではなかった可能性が高いことが示唆された。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390001205691413120
  • NII Article ID
    130007013545
  • DOI
    10.11402/ajscs.17.0.178.0
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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