Uneven distribution of calcium in sites close to the epidermis of cooked sweet potatoes
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- Tomioka Kanae
- Shuko Junior College
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- Otomo Kaori
- Shuko Junior College
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- Abe Mayumi
- Shuko Junior College
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- Suzuki Atsushi
- Shuko Junior College
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- Ito Kumiko
- Tohoku University
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- Ohwada Shyuichi
- Tohoku University
Bibliographic Information
- Other Title
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- 加熱したサツマイモの表皮におけるカルシウムの偏在
Abstract
【目的】加熱したサツマイモの組織には、結晶性の像を示す物質が観察された。結晶性の物質の性質を調べるために、組織化学的方法およびX線分析装置付き走査電子顕微鏡を用いて、本研究をおこなった。<br>【方法】サツマイモを3 cmの厚さに横断して、試料を作製した。加熱した試料を室温に下げてから、ドライアイス・アセトンで急速に凍結した。凍結した試料をコールドミクロトームで薄切した。薄切した切片をトルイジン・ブルーOで染め、カルシウムの有無を確かめるために、アリザリン・レッドSで染色した。結晶性の物質を調べるために、染色および無染色の標本を常光と偏光で観察した。無固定無染色の切片を、カーボンまたは白金バナジュウム蒸着した後、元素組成分析・マッピング:エネルギー分散型X線分析装置付き走査電子顕微鏡によりカルシウムの有無とその局在を調べた。<br>【結果】無固定無染色の標本には、偏光装置により複屈折を示す結晶が、組織全体に分布していた。染色された標本では、複屈折を示す結晶の大部分は消失したが、表皮に近い局所に、結晶が多く存在した。表皮に近い局所に多く存在する結晶および内部に点在する結晶には、カルシウムが染色された。X線分析装置の元素分析により、表皮の近くに存在する多くの結晶および内部に散在する結晶とみられる像に、カルシウムが検出された。結晶らしき一部の像には、マグネシウムが検出された。サツマイモの表皮の近くに、カルシウムが偏在していた。検出されたカルシウムとマグネシウムは、しゅう酸と化合した塩の結晶であると考える。
Journal
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- Abstracts of the Annual Meeting of the Japan Society of Cookery Science
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Abstracts of the Annual Meeting of the Japan Society of Cookery Science 25 (0), 181-, 2013
The Japan Society of Cookery Science
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205691713152
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- NII Article ID
- 130005044198
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed