全粒粉の配合割合の違いによるパンの物性
書誌事項
- タイトル別名
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- Physical properties of bread due to the difference in mixing ratio of whole wheat flour
説明
【目的】小麦全粒粉は入手しやすく、パンにもよく用いられている。本研究では小麦全粒粉を用いて配合割合の異なるパンを調製し、その物性について測定を行い、パンに配合するのに好ましい割合を求めることを目的とした。<br>【方法】強力粉に対して25%,50%,75%および100%の全粒粉を配合した。また、コントロールのパン(強力粉100%)を調製し、それぞれ得られた試料について機器測定を行った。機器測定では、レオメーターRE33005(山電)を使用し、破断特性値を求めた。デジタルマイクロスコープKH-7700(HiROX)を使用しパンの構造を観察した。さらに、赤外線水分計FD720(㈱ケツト科学研究所)を使用し水分含量を求めた。<br>【結果】破断特性値として、ひずみ、応力およびエネルギーを求めた結果、全粒粉の配合割合が増加すると、いずれも上昇する傾向にあった。水分含量は全粒粉を配合した4種類とコントロールとの有意差は認められなかった。デジタルマイクロスコープによる構造観察においては、コントロールの気泡が最も大きかった。また、強力粉0%の気泡が最も小さかった。栄養価については、全粒粉の配合割合が高くなるにつれて、鉄、葉酸および食物繊維の増加が顕著にみられた。そのため、若年女性に不足しがちな栄養素を補えることが期待できる。<br><br>
収録刊行物
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- 日本調理科学会大会研究発表要旨集
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日本調理科学会大会研究発表要旨集 27 (0), 154-, 2015
日本調理科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205693276800
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- NII論文ID
- 130005489593
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可