薬膳食材を用いた食育指導のための食材選択ツール開発
書誌事項
- タイトル別名
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- Developing Food Selector Tool for Dietary Education Guidance used Medicinal Diet Food
抄録
【目的】中医学を基本とした薬膳は、個々人に対応した食事を基本として実践され、淘汰され継承されてきた。そこで、管理栄養士が日本人の健康寿命延伸を目指した食育推進をする上でこの薬膳の考え方を取り入れることを目的に薬膳食材を整理した。【方法】中薬大辞典(上海科学技術出版社 小学館編(1998))により病気の予防や健康増進に寄与する薬膳食材について整理した。1)薬膳食材を19種の作用別(解表・清熱・散寒・瀉下・利水滲湿・理気・活血化瘀・化痰・止咳平喘・消食・袪暑・袪風除湿・補気・補血・補陽・補陰・安神・収渋・平肝熄風)に整理、2)整理した薬膳食材を五味、五性、帰経で整理。【結果】薬膳食材5767品中、501品を整理した。薬膳食材は、解表26品、清熱109品、散寒30品、瀉下13品、利水滲湿53品、理気119品、活血化瘀68品、化痰60品、止咳平喘18品、消食50品、袪暑8品、袪風除湿34品、補気52品、補血26品、補陽23品、補陰41品、安神9品、収渋5品、そして平肝熄風15品であった。五味で甘味の占める割合が50%以上を占める薬膳食材は、瀉下60%、利水滲湿55%、消食52%、補気77%、補血51%、補陰62%であった。五性で温の占める割合が50%以上は、散寒67%、理気58%、袪風除湿50%、補陽64%であった。帰経の五臓では脾が、六腑では胃が占める割合が高かった。19種の薬膳食材別に見ると、特に中焦を温め脾胃を運化させ寒を除き、痛みを止める作用を示す散寒の薬膳食材は辛味、温・熱性に属する韮菜(ニラ)、胡椒、芥子(セイヨウトウガラシ)、小蒜(ヒメニンニク)などがある。【考察】今回、整理した薬膳食材は個々人の体質に合わせて、持続・継続して、日常の献立や食育に取り入れることで健康増進に寄与できるのではないかと考えられる。なお、整理した薬膳食材については、科学的根拠を示すことが重要であるため、さらに研究を進めていきたい。
収録刊行物
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- 日本調理科学会大会研究発表要旨集
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日本調理科学会大会研究発表要旨集 26 (0), 172-, 2014
日本調理科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205693840896
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- NII論文ID
- 130005481276
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可