サルコイドーシスと診断されていた多菌型ハンセン病の日本人新規発症例

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タイトル別名
  • A Japanese Case of Newly-developed Multibacillary Leprosy Initially Diagnosed as Sarcoidosis
  • 症例報告 サルコイドーシスと診断されていた多菌型ハンセン病の日本人新規発症例
  • ショウレイ ホウコク サルコイドーシス ト シンダン サレテ イタ タキンガタ ハンセンビョウ ノ ニホンジン シンキ ハッショウレイ

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抄録

<p>大阪府出身の74歳男性.65歳時に四肢の異常感覚が出現し,67歳頃から歩行困難となった.70歳時に顔面と四肢に環状・不整形の浸潤性紅斑が出現し,73歳時に皮膚病理所見と血中ACE高値からサルコイドーシスと診断され,以前から腎障害に対して内服していたプレドニゾロンを継続した.74歳時に当院神経内科に入院し多発性単神経炎と診断され,皮疹について当科紹介となった.兎眼を呈し,皮膚スメア検査と病理組織のFite染色にて多数のらい菌を認め,多菌型ハンセン病と診断した.多剤併用療法にてスメア菌量は減少したが,血中ACE値上昇を伴って皮疹と神経症状が徐々に悪化したため,1型らい反応と診断しプレドニゾロンを増量した.</p>

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